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ガーデンセラピーと色

~類人猿からつづく色覚細胞~
地球が猿の惑星だった2200万年から5500万年前に、世界には100種類もの類人猿がいたといわれています。
現代のヒトの祖先となる類人猿は、森の中に住み、夜行性であったようです。
そこでまず、緑を知覚する眼を得、次に樹上生活に便利な緑と空を区別する青の色覚を得ました。更に、赤く熟した木の実を見つける赤の色覚を得ました。
進化のなかで得た長波光(赤)、中波光(緑)、短波光(青)は「光の3原色」として、私たちの眼の細胞を構成しています。
この3つの色が交わると、太陽光のように白色光(無色の光)として見えます。この3つの色で、今、私たちの眼で見る環境色は構成されています。


~色で癒される~
色は、それぞれヒトの感情を刺激する特性を持っています。
例えば、赤はヒトを興奮させ、青は沈静させます。ですから青色が主調色の花々で飾られた庭に佇むと、ヒトは心を落ち着けることができます。
また、自然界にある色の配列にヒトは自然さを感じます。その逆の色配列に違和感を感じます。

自然の色の配列を『ナチュラル ハーモニー』といいます。それは、色の色環として整理されていますから、それを参考にすると便利です。

***【ナチュラル ハーモニー】*******
自然光のもとで庭を見ると、一定の法則があることに気がつきます。
樹々の葉などに光が当っている部分は、明る黄みの緑色に見え、陰では暗く青みの緑に見えます。このような、自然界の見え方(黄に近い色は明るく、遠い色は暗く青みをおびる)を、色彩調和の原理にそった配色といいます。
この順序を逆にした明度(明るさ、暗さ)にすると、不調和な感じがし、この配色を『コンプレックス ハーモニー』といいます。

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↑色相環
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ヒトを包む色の環境づくりは、ヒトの進化の歴史が刻まれたDNAに問いかけることなのでしょうか。
by gardentherapy | 2008-02-05 17:55 | ガーデンセラピー
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